2.1. 変数・算術演算#
2.1.1. 変数#
変数(variable)はデータを格納する名前がついた入れ物です。
自由に変数を定義することができます。
例えば、a
という変数に、1
というデータを代入します。
a = 10
Pythonでは =
は「左辺の変数に、右辺の値を代入する」という意味になります。
Python には予め多くの関数が定義されています(組み込み関数:built-in function)。
print()
がその例です。
print(a)
10
代入する値は数値である必要はありません。
b = 'Hello'
print(b)
Hello
変数の名前はなるべく分かりやすいものしましょう。
n = 10
greeting = 'Hello'
Warning
コードを書くとき、全てのスペースは半角です。全角スペースが入っているとエラーとなります。
コードを書く際には、キーボードの設定が日本語入力ではなくて英語入力になっていることを確認してください。
Markdown
に書く際やコメントアウトしている場合は全角スペースも使うことができます。
2.1.2. データの型#
主なデータの型は以下の3つです。
str
: 文字列
int
: 整数
float
: 実数
a = 1
b = 0.5
c = 'Hi'
型の確認方法には type()
を用います。
type(a)
int
type(b)
float
type(c)
str
型を変更するには、それぞれ str()
、int()
、float()
を用います。
d = 9
print(d)
type(d)
9
int
# int から floatへの変更
d = float(d)
print(d)
9.0
type(d)
float
# float から str へ変更
d = str(d)
print(d)
9.0
type(d)
str
2.1.3. 算術演算#
主なデータの型は以下の3つです。
加算 +
減算 -
乗算 *
除算 /
切捨て除算 //
累乗 **
剰余 %
1 + 1
2
10 - 3
7
1.3 * 1
1.3
10 / 3.3
3.0303030303030303
25**5
9765625
10 // 3
3
10 % 3
1
注意:型が違う者同士の演算ではエラーになる場合があります。
a + b
1.5
a + c
---------------------------------------------------------------------------
TypeError Traceback (most recent call last)
Cell In[23], line 1
----> 1 a + c
TypeError: unsupported operand type(s) for +: 'int' and 'str'
c * 2
'HiHi'
演算と代入を同時に行うために +=
, -=
, *=
などがよく使われます。
a = a + 1
は a += 1
と同じです。
a += 1
print(a)
2
2.1.3.1. 1.4 比較演算子#
小なり <
大なり >
以下 <=
以上 >=
等しい ==
等しくない !=
10 < 11
True
0 > 10
False
10 <= 10
True
3 >= 9
False
10 == 10.00
True
c == 'Hi'
True
c == 'HI'
False
c != 'HI'
True
type(a) != int
False